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集票の現場 自民国会議員が地元を奔走  県政報告会が国政の場に

(雪国TODAY2018年9月号/全文5800文字/写真20枚)

8月10日午前の東京・永田町。石破派の水月会定例会は高揚していた。冨樫議員は石破茂元幹事長の話に耳を傾けていた。石破はまだ正式に総裁選出馬を表明していない。「私の意見を述べる」と冨樫。「お盆期間中は選挙区の人たちと触れ合える行事が目白押し。会長への投票を訴える絶好の機会だ。私は午後の飛行機で地元に帰る。定例会終了後に必ず出馬表明をしてもらいたい」との言葉を残し、出馬表明の場に立ち会うことなく羽田空港に直行。今川雄策県議の県政報告会へ急いだ。


体育館の隣にある調理室から枝豆の匂いがプーンとしてきた。室内に入るとテーブルの上にナスとキュウリの漬物を盛った皿がずらっと。首にタオルを巻いた女性たちの汗が光る。

 

お盆を3日後に控えた夕刻の秋田市。自民党県議の県政報告会の会場になった泉地区コミュニティセンターに年配の人たちと一緒に、秋田市に事務所を置く国会議員3人も吸い込まれていった。

 

あす9月7日、事実上の総理大臣を選ぶ自民党総裁選が告示される。県内約9000人の自民党員の1票が国の政治を左右することになる。

呉越同舟なのか、同床異夢とうべきか。それとも多士済々の人材がそろう自民党の活力の現場か、懐の深さか。

来賓席に座った3人の国会議員。向かって左から石破派の冨樫博之衆院議員(秋田1区)、党県連会長の竹下派・石井浩郎参院議員、来年夏に改選期を迎える岸田派の中泉松司参院議員。

 

自主投票で衆院と参院の分裂選挙が確定した竹下派。が、石井は派内参院の態勢と一線を画し、「経済、外交、地方重視で着実に実績を積み重ねる安倍首相に続投してもらいたい」と安倍支持を報告会で明確にした。

 

総裁選出馬を断念し、安倍支持を打ち出した岸田文雄政調会長。中泉は「初戦の金農の全力プレー、全力校歌に県民が感動した。自民党も自分も全力で秋田のために尽くしたい。総裁選は派閥の意向に当然従う」と安倍支持をにじませると同時に、参院選に向けて県内を駆け回る自らの姿を金農野球と重ねた。

 

「県政報告会が国政報告会になった」と戸惑いを見せた今川県議。自民党総裁選を機に3人の政治風景を見た。

 

《石井浩郎参院議員》

安倍首相続投が国益 野球人生を政治家の原点に

延長国会終盤7月11日の参院政治倫理・選挙制度特別委員会(倫選特)。委員長に対する野党からの問責決議、不信任案の否決を挟んで選挙制度改革法案の質疑が終了した。

「これにて散開します」。委員長の石井浩郎は毅然と宣言した。その後、参院本会議で参院定数6増の法案が可決された時、午後8時になろうとしていた。与野党攻防の最前線となった特別委。石井は粘り強く法案可決への道筋をつけた。

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